トゥルニャン村の風葬(閲覧注意)

  • 2025年5月29日
  • 2025年6月1日
  • バリ

2024年10月から3ヶ月間..

バリ(インドネシア)に行ってきました!

 

目的は、

・英会話の勉強(語学留学)

・スピリチュアルを求めて

・吉方位の実験

だったのですが..

 

印象に残った体験を

ぽつりぽつりとアップしていこうと思います。

 

バリのキンタマーニ(名前よ..😂)にある、

バトゥール湖の向こう岸に

トゥルニャン村がある。

 

そこは今でも、

「風葬」の伝統が守られている。

 

バリにそんな場所が

あるなんて知らなかったのだけど..

 

英会話学校で

知り合った20代の友達から、

 

「一緒に行きませんか?」

 

「他の人には断られたんですが、

 ASUKAさんなら行ってくれるんじゃないか

 と思って..」

 

と誘われ..

 

(私ってどう見られてるんだろうか..)

と少し動揺しながらも、

 

「行きたい!行こう!」

 

即断即決、一緒に行ってきた。

 

英語ガイド付きツアーがあって、

参加者は私とその友達の二人だけの

プライベートツアー。

 

滞在しているジンバランまで

お迎えがきてくれて、

車で2時間くらいのキンタマーニへ。

 

そこに世界遺産のバトゥール湖があり、

さらにボートに乗って向こう岸へ。

 

 

そこにトゥルニャン村の墓地があった。

 

 

墓地というより森。

 

そして本当にそのまま

ご遺体が3、4体..

地面の上に晒されていて衝撃を受けた。

 

ミイラ化しているけど、

しっかり人の形として認識できるし

衣服も着用されている。

 

当たり前だけど、人って死ぬんだと..

 

「私もいずれは、

 ああなるのだ」

 

「ただの物質になってしまうのだ」

 

「個性もない、

 みんな同じ骨と化すのだ」

 

と..

 

この地球からみたら、

私なんてちっぽけな生物に過ぎないと

強く認識させられ言葉が出ない。

 

想像するのと、実体験するのとでは

全く受け止め方が違う気がした。

 

白骨化したら写真のように

頭蓋骨が並べられていくらしい。

(右の黄色い額は故人の遺影だと思う)

 

腐敗して臭くないのか?

 

ご遺体のすぐ近くにある

 

「タルムニャン」

 

という香木が腐敗臭を消しているらしく、

全く臭くない&不思議な香りがする。

 

そしてご遺体も嫌な感じは全くせず、

落ち着くような「安らかさ」

さえ感じた。

 

(タルムニャンの木)

 

でも自殺や良くない死を迎えた場合は、

ここには安置されず違う場所に置かれ

そこは腐敗臭がするらしい。

 

死体にも格差があるんだね。

 

とにかく..

衝撃的な経験だった。

 

ここに訪れる前に寄ってくれた、

ケヘン(クヘン)寺院の美しさとは

対照的だったし..

 

11世紀ごろに建立された寺院。

この寺院は3つの層に分かれていて、

悪霊→人間→天の領域

と、階段を上がるにつれて空間が変わり、

 「天国への階段」 とも言われている。

 

美しい彫刻の神様たち。

とっても静かで厳かな雰囲気。

居るだけでみるみる

浄化されていく感じがした。

樹齢600年以上の御神木であるカジュマル。

カジュマルってこんなに大きくなるんだー!

 

と、ケヘン寺院はこんな感じ。

 

その後に風葬を見たので、

ギャップがハンパない。。

 

さらにその後に寄った集落で

子犬がいっぱい産まれていて..

 

「死があれば生もある」

 

真逆だけど切っても切れない関係。

 

「じゃぁ、生と死の意味って何?」

 

そんな答えの出ない問いが

私の中でグルグル回った、

不思議でとても価値ある体験だった。

 

私たちは地球から見たら

ちっぽけな存在だけど..

 

生かされている、

そして必ず終わりがやって来る。

それはきっと大きな意味がある。

 

だったら、

この奇跡のような人生、

大事にしないと。

 

 

おまけ

 

子犬たちがいた集落では、

生まれた子(人間)のへその緒を

ヤシの実に閉まって写真のように

吊るす習慣があるそう。

 

「へその緒=もう一人の自分・分身」

 

として、大切に扱われている。

 

大事に残しておく事で、

その子が家を出てからも

健康で安全に過ごせるのだと言う。

 

日本でも古くから

へその緒を保管する風習はあるけれど、

今はどうなんだろう?

 

私は自分のへその緒を見た事ないな..

捨てられちゃったかな..

(私の分身ー!)

 

おわり